2012年9月15日土曜日

僕のたび 最終回 事故

 今日は僕のたびの最終回です。
村での滞在を終えて、ポカラに帰る途中の道でアクシデントがおこりました。

 僕がウトウトと寝ようとしているところに、僕たちの車に二人の警察官がドドドッと入ってきました。
「いったいなんだ?」わけがわからなかったのですが、驚いて目が覚めました。






 警察官は運転手と何かネパール語で必死に話していましたが、僕には通じませんでした。警察官は拳銃とライフルを持っています(一気に緊張が高まりました)。
 マヒマさん(僕の英語の家庭教師の先生)に何を言っているか聞いたところ、
「大変な事故が近くに起こったみたいだから連れて行ってくれ。」
と言っていたそうです。さすがに僕は怖くなり、寝ることをやめました。


驚いたことに、この辺の警察にはパトカーがないので、事故が起こると、道を通りかかった車に乗せていってもらうのだそうです。
 この道は横はがけになっていて、少しハンドル操作を間違えると車が転落してしまいます。
だから僕は事故と聞いて、「また転落事故か」と思いました。ネパールでは転落事故が日常茶飯事だからです。そして転落事故が起こると、大抵、そのバスの中に乗っている全員が死んでしまいます。
 10分後・・・事故現場に着きました。
バス同士の衝突だそうです。ネパールの地元の人用のバスは速さ勝負で目的地に早く着くのがいいと言われています。だから、バス同士で追い抜き競争をしている内にぶつかったのだそうです。
 一台は穴にはまって動けなくなっています。もう一台は車体がつぶれ窓ガラスがメチャクチャに割れていました。

 二台のバスが道をふさいでいたので、僕たちの車は長い時間動けなくなってしまいました。
僕は車酔いで気持ちが悪くなったので、石の上で眠りました。


 随分時間がたってから、やっと車が動けるようになりました。そこから五時間ほど山道をぐるぐる回り、無事車で家にたどり着くことができました。これで村へのたびの報告は終わりです。この村には11月にまた新潟の学生さんと一緒に行く予定です。
                                                (完)


 



0 件のコメント: