2021年2月28日日曜日

[浪人終了]進学先決定

 今からちょうど1年前。 2020年2月27日午前10:30。大学受験浪人が決定した。帰宅途中のバスの中、スマホに映し出された最後の「不合格」通知。奈落の底に突き落とされた。まさかの全敗・・・。 

昨年の最後の不合格通知

 バスから降りて自宅に向かって歩きながら落ち込んだ。
「やはり僕は凡人だ。」

 大学に合格するために、一年間、とにかく努力した。家族をはじめ周囲の人の助けをたくさん借り、迷惑をもかけまくった。それでも全落ち。滑り止めなしの受験の裏には「どこかしら受かるはずだ」という自惚れがあったことは否めない。しかし本当に頭のいい人間は、これだけ努力すれば軽く合格するはずだ。

 浪人生活が始まってから今まで、僕の精神状態はめちゃくちゃだった。大学生活を楽しむ友達のSNSの投稿を見る度に心が沈んだ。孤独に苛まれ、真夜中に目が覚めて再び眠りにつくのに時間を要することも日常化していた。これは浪人した人にしか分からないだろうが、本気で受験自体を投げ出してしまいそうにもなった。受験勉強を始める前の動画を見ていると、自分が怖いくらい生き生きしている。そんな僕はどこにいってしまったんだろう。また戻ってくるのだろうか・・・。

 そして、一年後の昨日、僕の長~い浪人生活がようやく終了した。振り返ってみると、幼い頃から数々の受験を経験したが、今回の受験で受けたプレッシャーはこれまでの比ではなかった。ちなみにこれまでの戦績は、小学校受験(合格)、中学受験(不合格)、高校受験(合格)、大学受験(不合格)と2勝2敗の五分五分であった。


 僕は4月から三鷹市にある国際基督教大学(ICU)教養学部に進学します。

 この大学は昨年度も第一志望の一つであった。ここに行きたかったのは、僕が求めているリベラルアーツ教育を非常に高いレベルで実践しているからだ。僕の夢は「教育を通じて世界の貧困解決に寄与すること」。こんな大きな夢の実現には教育学の専門性のみでは不十分。とにかく幅広い学問を体系的に学び、その過程で様々なアプローチ法を模索していくことが重要だと考えている。そのためにはICUほど最適な大学は日本国内にはそう見つからない。

 高校2年間、怠け続けた僕の評定平均値は3.0。現役で推薦入学など狙う術も無かった。一年前も勝負は一般受験のみ。なぜかICUには受かるという根拠のない自信だけを胸に試験会場へ行き、受験後は「受かった!」と余裕の笑みをこぼした。思い返すと、当時の僕はあまりにも傲慢だった。その反省を活かし、今年は自分の実力を冷静に俯瞰し、培った努力を思い出しながら等身大の自分で試験に挑んだ。もちろん、浪人して実力も上げたが、それ以上に気持ちの面でも成長したことを試験中に実感した。この物事に対する謙虚な姿勢というものは、今後の人生で確実に生きてくるはず。もう一つの第一志望である慶應には合格できなかったが、ICUに合格できて満足だ

 今日は部屋の大掃除をした。受験で使った本は寄付し、それ以外のものは全て捨てた。玄関は僕の受験によって発生した「ゴミ」の山。大学受験は受かればもう用なしだ。これまで数年間、やりたいことを我慢して他の皆と同じことに精力を注ぎ込んできたので、これから自分のやりたいことに集中したい。読みたい本を読み、興味のある分野の勉強に励んで実力をつけたい。そしていずれは誰もが成し得ない偉業を達成し、後世に語り継がれる超ビッグな人間になる。このブログも復活させる! 

 そして最後に、これまで僕を支えてくださった全ての人に心より感謝いたします。皆さんの支えなくしては、まったく興味がなく意義も感じない受験勉強を2年間も続けることは決してできませんでした。今後ともどうぞよろしくお願いいたします。

追記:
 昨年同様、自分の人生の記録のためにも受験校と結果を記しておく(昨年とは打って変わってたくさんの合格通知をいただいた)

・慶応義塾大学文学部:不合格
・慶応義塾大学総合政策学部:不合格
・早稲田大学教育学部;(ICU合格を受けて)欠席
・上智大学総合人間科学部教育学科:補欠
・青山学院大学教育人間科学部教育学科:合格
・立教大学文学部教育学科:合格
・中央大学文学部教育学科:合格
・東京経済大学経営学部:合格
・東京経済大学経済学部:合格
・日本大学文理学部教育学科:合格