2013年2月22日金曜日

日本とネパールの違い (1) お金についての考え方

 発展途上国。皆さんはこの言葉を聞いてどう思いますか?ネパールは、後発発展途上国と呼ばれ、発展途上国の中でも貧しい国です。日本は先進国で、世界でも一番お金持ちの国の一つです。この違いを皆さんはどのようにお考えになるでしょうか?
 僕は、今父の仕事の関係でネパールに一年間住んでいます。住み始めた頃はわからなかった違いが、最近は少しずつわかるようになって来ました。

 ネパールの人々のお金の価値観、性格などは、僕の知る限り日本の皆さんのものとは全く異なります。今回から何回かに分けて、このことについて書いていきたいと思います。

 今回は、ネパール人と日本人のお金の価値観の違いについてです。

 ネパールは貧しい国なので、ここに住むほとんどの人は、持っているお金が少なくて困っているそうです。
 だから、ほとんどの人は、一円一円をとても大事にします。日本でもお金を大事にしている人が多いですが、ネパールとはレベルが違うと思います。ここでは、国が人々の生活を守ってくれることなどないのだそうです。だから、自分を守るために、少ないお金でも大事にするのです。例えば、ネパールの子ども達にとっては、百ルピー(約百円)は大金です。僕の友達も百ルピーを持つときはなくさないようにすごく気をつけます。ネパールでは、お金を一番の宝物のように大切にする人がほとんどです。僕がネパールに来た時は、そのことがなぜかさっぱり分かりませんでしたが、一年間ここに住むことによってよくわかってきました。僕が思うに、小さな小銭でもたくさん集めると、いつか百ルピーになって、ご飯が食べられる、このような考え方なのでしょう。

 それに比べて僕は、日本にいた時は正直にいうとこのような考え方は持っておらず、小さな小銭などはどうでも良いと思っていました。百円玉一枚がなくなっても何も気にしなかったと思います。ところが、ネパールに一年間滞在することにより考え方が変わりました。小さなお金でも大切にして貯めたら、いつかお金が貯まって、そのお金が自分を助けてくれるというのは、本当に正しいです。お店で小さな金額のおつりもらったら、貯金箱などに入れ、ずっと貯めているといつかはお金になります。僕はこの考え方が大好きになりました。日本に帰国してからも、一円も無駄にしない、このような人間になりたいです!!

 次回は、性格について書きます。お楽しみに。

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