2013年5月12日日曜日

大静脈カテーテル

管を刺した直後の写真です。
膵炎で苦しんでいた時のことを書きます。膵炎のために、膵臓だけでなく他のいくつかの臓器も炎症を起こしていました。そのため、内臓に負担がかからないように、十日以上絶食しました。食べることも飲むこともできませんでした。ですが、生きるためには必ず栄養を入れないといけません。普通は、手に針を刺して点滴をつなぐのですが、それだと栄養が十分体の中に入って来れませんので、僕は首に針を刺して点滴をつなぐことになりました。それは、大静脈カテーテルと言うそうです。大静脈カテーテルについて、詳しくは↓をどうぞ。
http://www.med.nagoya-u.ac.jp/edu/skills/common/dl/cv_manual.pdf
大静脈カテーテルと言うのは、長さ30~70CMほどの管です。この管を首にある血管に入れるのです。
 大静脈カテーテルは、首に穴を開けて、エコー検査をしながらゆっくりと入れていきます。そして管を糸で首に固定して、出来上がりです。この作業は、だいたい30分くらいかかりました。
 僕はこの時も膵炎の痛みを抑える強い麻薬の痛み止めを使っていました。さらに 首にも麻酔をしていたので刺す痛みほとんどないはずでした。でも、僕は首にカテーテルを刺されるのが怖くて少し興奮してしまいました。そこでお医者さんが、僕を落ち着かせるために、麻薬の量を増やしました。そのため、意識が混濁してしまいました。結局作業は無事終わり、その後しばらくの期間、この大静脈カテーテルのおかげで僕は生きることができました。僕の首には、今でも、まだ管を入れた跡が残っています。

管の跡です。一番下が管で、上の三つは糸で固定した跡です。

1 件のコメント:

Marimama さんのコメント...

本当に大変な思いをたくさんしましたね。怖かったでしょう。でも、この経験もきっといつかお医者さんになった時に患者さんの思いのわかる人になるのに役立つでしょうね。身をもって体験したのですから。
元気になって本当に良かった!