僕が過去に犯したある過ちを告白します。しかし、この過ちは結果として僕に大きな学びを与えてくれました。
高校1年生の、冬のある日のことです。友達と渋谷を歩いていました。
たわいもない話をしていたその時、二十歳くらいの男性の方とすれ違いました。長身でおしゃれな服、透き通ったような白色の髪。僕は彼を見た瞬間、「自分もこんな人になりたい」と強く思いました。それからというもの、あの綺麗な白髪のことが忘れられなくなり、様々なヘアスタイルや髪色を調べているうちに、髪の毛を染めたい!という抑え難い欲望に駆られるように。白髪なんかにしてしまったら悪い意味で注目されてしまうかもしれない。いやでも、とてつもなくかっこ良い。どうしよう。どうしよう。
悩むこと2ヶ月。兄から教えてもらった、MINIMOというアプリ(スタイリストになりたての方の練習台として非常に低価格でスタイリングをしていただける)でほぼ無料で髪を染められるお店を見つけました。もうここまで来ると欲を抑えようがありません。家族には内緒で(怒られそうで怖かったので)お店に向かいました。
人生初のブリーチ。
初体験に興奮しています |
まもなく完成。わくわく。 |
ついに
完成? |
白髪には染まったのですが、少しヤンキー臭がしたので、急遽ピンクに変更しました(今思えば一層ヤンキー臭が…)。
完成形を想像しながら、やばいかも... と思い始めています。 (ついでに眉毛も染めちゃいました) |
そして、完成したのがこちらです。
お店の方にも似合っていると言っていただけたし、個人的にも「きまってるじゃん!!」と思いました。そしてお店を出て、最寄駅まで5分ほど歩きます。しかしここで、後戻りができない過ちを犯したことに気がつくことになるのです。
気づけば、すれ違う全ての人の視線が僕に集中していました。もちろんピンク色の頭に。その視線は染める前のものとは違い、何か恐れられているようにも感じられ、僕は怖くなりすぐにフードを被って頭を隠してしまいました。
家に帰った瞬間、兄は爆笑、母は呆れ顔。父は表情を変えないまま、僕を仕事部屋に連行しました。そして30分後...
反省している顔がひどすぎて 隠してしまいました(笑) |
父に閉店間際の薬局に連れて行ってもらい、すぐに黒染め...。
染めてみてから思えば、こんな髪の毛で記者としての取材なんてできないし(ヨミウリ・ジュニア・プレスの記者をしています)、これから出会う方々に悪印象を持たれ活動に支障をきたしかねません。心底自分はバカだなーと思いました。
しかしそれと同時に、「やっぱり何事もやってみなきゃ分からない」と実感しました。結果的には失敗でしたが、どんなことでも挑戦してみることが大切だと思うんです。親にダメ出しされてしまうことでも、なかなか勇気が出せないことでも、面白そう!やらなきゃ後悔する!って思ったら、何が何でもとりあえずやってみる。食わず嫌いの人生を過ごしたくはありません。僕はこれからも、尊敬するスティーブ・ジョブズが仰ったように、HungryでFoolishであり続けます。
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