2013年12月18日水曜日

亡くなった愛犬、マイちゃんに書いた「ありがとうの手紙」

マイちゃんと祖父母

 四年前、僕の祖父母の愛犬、「マイちゃん」が亡くなりました。16歳でした。マイちゃんの死を母から告げられたとき、僕は辛くて大泣きしました。もうマイちゃんは永くないと、分かっていましたが、亡くなってしまうことは想像できませんでした。マイちゃんの死を乗り越えるのは、僕にとっても大変でした。
 あれから4年、夏に「ありがとうの手紙作文コンクール」という作文コンクールを見た瞬間、「ここに応募してマイちゃんへ手紙を書こう!!」と、真っ先に思いつきました。夏休みにマイちゃんの思いを目いっぱい書き、出来上がり作品を祖父母に見せました。すると、祖父が朗読してくれたのですが、半分くらい読んだところで急に声が止まり、涙目になっていました。滅多に泣かないあの祖父が、声をふるわせているのを見て、僕も胸がいっぱいになりました。マイちゃんとの、たくさんの思い出が頭をよぎったのだと思います。マイちゃんと祖父母は親子みたいでした。
 その作文コンクールの結果が今日、僕の手元に届きました。落選でした。入賞できなかったことは残念ですが、僕の思いはマイちゃんに届いたと思います。マイちゃん、今まで本当にありがとう!!
 コンテストに応募した作品を掲載します。ぜひ読んでみてください。

 
 
 マイちゃんへ

突然の君の死の知らせ。言葉を失い、泣きはらしました。僕が生まれたときからずっと見守ってくれた君がもうこの世にいない、そんなこと言われても信じられないよ。ウソでしょ?

おじいちゃんの家に行くたびに、車から出てきた僕をシッポを振りながらジャンプして迎えてくれた。いつも散歩に行ったよね。逃げ出した君を僕が必死に探し回ったことも何度もあった。やっと見つけたときには僕は大声でおこっちゃったね。マイちゃん、僕はいやなことがあっても人には相談しないんだ。でもマイちゃんには何でも話すことができた。だってマイちゃんはどんな話でも僕の目をじっと見てやさしく聞いてくれるから。マイちゃんに話すとすごく楽になったの。ありがとう、本当にありがとう。

マイちゃんは僕のことをいつも元気づけてくれていたけど、僕はマイちゃんに何ができたのかな?僕は自分のことばかり考えてマイちゃんの気持ちを考えることなんかなかったかも。ごめんね、マイちゃん。
また一緒に遊びたいな。僕の話をもっと聞いてほしい。でもマイちゃんはもういないんだよね。本当にウソみたい。マイちゃん。会いたい。
マイちゃんが亡くなった日に祖父母にファックスで送ったメッセージです。