2020年4月17日金曜日

高校卒業後の進路について

 前回の記事に書いていた通り、今回は僕の大学受験の結果について詳しく書きたいと思います。


 高校2年生の2学期、学校の先生から進路希望調査表が配られました。人生に大きな影響を与え得る選択です。当然長い時間をかけて悩みました。

 もともと僕が通っていた高校に入学することにしたのは、東京大学を目指すためでした。それは学校を造りたいという夢のためです。学校を造るには教育学だけでなく経済・歴史・経営など様々な学問を学ばなくてはいけない。その点、幅広い教養を重視する東大は僕にとってベストでした。だから文理問わずあらゆる科目を学べる高校を選んだのです。

 高校入学後は、他の大学も調べているうちに慶應義塾大学にも魅力を感じ始めていました。そのため、進路希望調査表をもらった時、志望校を私立大学(試験科目は国英社)に絞って3科目だけ勉強するか、東大のいわゆる5教科7科目を勉強するかを迷っていたのです。しかし、やはり多くの科目を受験レベルで勉強しておくことが今後の人生に繋がると考えたこと、そして特に「トップになりたい」という思いが強かったことから、日本のトップ大学である東京大学を目指すことを決めました。


 時は過ぎ、高校3年生の秋。僕はこのタイミングであることに気づきました。

「このままでは東大も慶應も受からない」

僕の学力から考えて、このままだと東大合格は不可能。しかもこのまま東大を目指していれば、苦手な数学や地理(慶應には必要ない)にたくさんの時間を割かなければならず、慶應も落ちてしまう。そう確信した僕は、この段階で第一志望を慶應義塾大学文学部に変更したのです。ちょうどその頃、慶應の文学部長の方と面談する機会をいただいたり(個人的にメールさせていただいた)、学園祭に訪れたりしたことから一層憧れを感じていたので、自分としては納得の決断でした。


 そして、2020227日。

受験した全ての大学の合格発表が終わりました。僕の受験校と合否はこちらです。

・国際基督教大学(ICU)教養学部:不合格

・上智大学総合人間学科:補欠。しかし繰上げ合格ならず

・早稲田大学国際教養学部:不合格

・早稲田大学文学部:不合格

・早稲田大学教育学部:不合格

・慶應義塾大学文学部:不合格

ガーン。

全落ちです。


 結果が出なかったということは、単純に絶対的な努力量が足りなかったのでしょう。この結果をしっかり受け止め、浪人します。

 しかし、何事も経験することに意味があるのだと信じています。志望校に落ちたのは自分に足りないところがあったからですし、残念ではありますが、僕はこの結果をポジティブに捉えています。滑り止めの大学を受験しそこに入学するという選択もありましたが、親とも相当話し合った上でそれは避けました。そのおかげでより覚悟を決めて本気を出すことができたと感じています。これから浪人することで親には負担をかけてしまいますが、また一つ貴重な経験ができるという点で本当にありがたいです。

 僕のこれまでの人生を振り返ってみると、新潟の保育園・インターナショナルスクール(数か月)・私立小学校・タイの日本人学校・ネパールの現地校・日本の中学受験失敗・公立中学校・進学指導重点校の高校、国内外の多種多様な学校での生活を経験しています。そしてこれから、浪人します。これほど多くの教育環境を経験できる人はあまりいないのではないでしょうか。だからこそ僕は、教育問題に強い興味を示しているのだと思います。

 この一年で、圧倒的な勉強量をこなすのはもちろんのこと、自分の人生を見つめ直したり、興味関心を広げ深める活動を行ったり、活動をしっかりと振り返って(ブログで)発信したりと、多くのことにチャレンジしていきたいと思っています。これからもどうぞ見守っていただけたら幸いです。


先日、プロカメラマンである母に写真撮影してもらいました。

2020年4月5日日曜日

高校卒業、そしてこれから・・・

 前回の投稿から約1ヶ月が経ってしまいました。この1ヶ月間、考えなくてはいけないことがとても多く、なかなかブログを書く気になれませんでした。しかし、話題はたくさんあるので、近日中に書きます。



 さて、僕は先月、3年間お世話になった高校を卒業しました。始めの頃はあまり学校生活に意味を見出せず、日本の教育はここがおかしいだとか、こんなことをしても何の役にも立たないだとか、ネガティブなことばかり考えていました(幼すぎたのです)。しかし、ある時僕の尊敬する方がこうおっしゃいました。

「意味があるかどうかを考えるのではなく、そこに意味を見いだせるかどうかだよ。何事も、まずはやってみることが大事」

その方のおかげで、まだ人生経験が浅い僕が、高校は意味がないと考える資格はない。まずは何にでも挑戦し、経験してみよう。それから考え直してみよう。そう思うことができました。そこからというもの、それまで僕の生活の中心にあった学校外での課外活動(詳しくは後日書きます)に限らず、勉強や学校行事にも全力を注ぎました。学校行事に関していえば、演劇(コンクール・文化祭で3年連続。うち2回優勝)、合唱祭で指揮者、生徒会長選挙に立候補(落選)、ESS(English Speaking Society)部長、”Water Boyz”として文化祭でダンス(2年間)など、とても多くの活動に関わりました。どれも一生忘れない貴重な経験でした。

 後悔が全く無いわけではありませんが、高校生活をやりきったと自信を持って言えます。いざ卒業してみて振り返ると、いかに高校という環境が素晴らしい場所かということが分かりました。特に、生涯付き合っていきたいと思える友達に出会えたことはとても大きいです。極端に言えば、3年間、同じ人達と強制的に同じ空間に閉じ込められて切磋琢磨するのが高校。その分、出来上がる絆の強さは言葉にできないほどのものです。そこで築かれた関係をこれからも大切にしていかなければいけないなと強く思っています。
 
制服がない学校なので、卒業式は皆スーツや袴などで着飾ります。



 勉強面に関しても、幅広い教養を学べるという点で、高校は素晴らしい。僕が通った高校の教育目標には「一般的教養を高める」という文言があるのですが、この言葉通り、理科は基礎4科目(地学・生物・物理・化学)、数学は3年生まで、社会は全科目が必修。あらゆる分野の基礎知識を得られるカリキュラムが組まれています。僕の知る限り、ここまで一般教養に重きを置く高校はさほど多くないと思います。そしてこれこそが僕が通った高校の強みだと思います。人生を実り多きものにするために教養は欠かせません。もし僕の後輩がこの記事を読んでくれているのなら、受験科目云々に関わらず、全ての教科に本気で取り組んでほしいです。僕もずっと大人の方々から言われ続けていましたが、いつかそれらの知識が想像もしなかったところで繋がるらしいのです。

 卒業式の日、尊敬する高校の先生からこう言われました。

「人生において正しい選択をしようとするのはもちろん良いこと。だがそれが大切なのではなく、自分がした選択を正しいものにするために努力することが一番重要」

この言葉を常に肝に銘じ、自分が選んだ道を突き進みたいです。

 最後に、これからの進路のことです。今ここに書こうかと思ったのですが、少し長くなってしまうので、次の記事で書きたいと思います。お楽しみに。